未来をつくる熱源たちINTERVIEW
未来をつくる熱源たち
INTERVIEW
設計
2010年入社 / H.N
工学部 機械工学科卒
学生時代に数学や物理学を学んでいたため、その知識を活かせる仕事がしたいという想いで機械メーカーを中心に就職活動を行っていました。さまざまな企業を調べる中で、当社の掲げるビジョンに共感し、入社を決めました。現在は、特機技術部と呼ばれる部署に所属しています。特機技術という名の通り、当社が扱うボイラの中でも特殊な機種の設計や手配を行う部署で、お客様それぞれのご要望や使用環境に合わせて既存製品をカスタマイズするのが特徴です。「安全装置を増やしたい」「特殊な燃料を使用したい」といった多様なご要望に応えるため、個別に設計を行い、それに合わせた付属機器の選定、図面の作成などを行っています。常に心がけているのは、徹底した事前準備と確認を行うことです。営業担当と共にお客様へのヒアリングに同行する場合は、想定される仕様について機器メーカーと事前に相談しておくことや、予め設計方針の目処を立てておくなど、できる限りの事前準備を行うよう意識しています。さらに、図面を作成するときは誰が見ても理解できるよう丁寧に確認します。仕様を決定する際も細部まで何度も見直すなど、確認作業は怠りません。こうした事前準備と地道な確認作業が、お客様のご要望を汲み取った設計には欠かせないのです。
私の部署で扱う製品は、前例が少ない機器を設計する機会も多く、どの案件も簡単ではありません。苦労した経験は数多くありますが、特に記憶に残っているのは副生油を燃料にしたボイラの設計です。工場で発生する油を燃料にしたいというお客様のご要望に応えるため、お客様を訪問して綿密にヒアリングを行うことから着手しました。なぜこの油を燃料にしたいのか、どのように燃やしたいのか。詳細に事情を伺い、バーナ一式を改造する形で対応することになったのです。燃料が特殊なため、特殊な制御も必要となってきます。他の社員にアドバイスをもらいつつ、自分でも調べてなんとか設計まで辿りついたのですが、試運転をしてみるとその制御の調整が難航したのです。現場で何度も調整を繰り返し、無事納品した際にお客様からいただいた「いいバーナを付けてもらいました。数年後には、他のボイラについても同じ改造をお願いしたい」という言葉を思い出すと、今でも胸が熱くなります。
入社してから10年間、設計担当としてキャリアを重ねてきて、これまでに担当したことがなかった機種に携わる機会も増えてきました。これまでは炉筒煙管式ボイラを専門的に扱ってきましたが、現在は船舶に乗せる真空式温水発生機など多様な機種を担当しています。その上で、いま目指しているのは、どの機種に対しても知識があり価値を発揮できる設計担当です。これまでは、自分の専門領域に関する知識を深めてきましたが、将来管理職になることを考えたときに、知識の範囲をさらに広げたいと思うようになったのです。質問を受けた際に「それは専門外だからわからない」とは言いたくありません。さまざまな相談にも領域関係なく対応できる存在になりたいと思っています。幸い、当社は他部門へのジョブローテーションを推奨するような機運も生まれはじめているので、こうした環境を活用しながら、自身のスキルと経験の幅を広げ、全方位的な成長をしていきたいです。
8:30
出社
8:30
図面作成、詳細設計
12:00
昼休憩
12:45
手配書作成、問い合わせ対応
17:00
退社